ラブブフィギュアが2200万円!爆発的人気の秘密と、企業が注目するキャラクタービジネスを解説

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中国発のキャラクター「ラブブ」をご存じでしょうか?

香港のデザイナーが生み出した、小さなエルフのような愛らしい姿のこのキャラクターが、今、世界中で驚異的な人気を集めています。

特に話題をさらったのが、北京で開催されたオークションで「ラブブ」等身大フィギュア1体が約2200万円で落札されたニュース。

日本国内でも専門店には開店前から長蛇の列ができ、SNSでは「欲しいのに全然買えない」「海外からわざわざ買いに来る人も!」と盛り上がりを見せています。

そして、この熱狂を企業も見逃しません。ユニクロとのコラボや、コカ・コーラとの限定アイテムなど、さまざまなブランドが“ラブブ人気”にあやかり商機を模索。

背景にあるのは、「キャラクターというドル箱」とまで呼ばれる成長市場=キャラクタービジネスの巨大さです。

本記事では、

  • 「ラブブ」フィギュア落札額2200万円の意味
  • 日本店舗での大行列レポート
  • ユニクロなど有名ブランドのコラボ戦略
  • 企業が次々と参入するキャラクタービジネスの市場規模

をわかりやすく解説します。

「このキャラクター、なんでこんなに人気なの?」と疑問に思っている方も、この記事を読めば、背景や仕組みをしっかり理解できます。

「ラブブ」とはどんなキャラクター?



「ラブブ(Labubu)」は、香港出身のデザイナーが生み出したキャラクターで、ウサギのような長い耳とギザギザの歯、ちょっといたずらっぽい表情が特徴です。

設定としては「北欧の森を故郷とする、遊び好きな小さなエルフ」。

ポップマート(POP MART)という中国発のトイメーカーが展開する人気シリーズのひとつで、ブラインドボックス(中身がランダムで何が出るかわからない小箱)販売が主流です。


「可愛いけどクセがある」
「コレクション欲をくすぐるデザイン」



こうした魅力がSNSや口コミを通じて広がり、アジアを中心に爆発的人気に。

 

「ラブブはただの“かわいいキャラ”じゃなく、ちょっと毒っ気があるデザインが大人にも刺さるんだね!」



さらに世界的人気を後押ししたのが、BLACKPINKのリサさんがSNSに投稿した写真。

ラブブのフィギュアを抱きしめるリサさんの投稿が一気に拡散し、若い世代を中心に「欲しい!」という声が殺到しました。

2200万円で落札されたフィギュアの正体



2024年6月10日、北京で行われたオークション。

ポップマートが製作した等身大の「ラブブ」フィギュア(高さ約131センチ)が108万元、日本円でおよそ2200万円という高額で落札されました。

等身大といっても子どもの背丈ほどですが、存在感は抜群。

コレクターアイテムとしてはもちろん、店舗のディスプレイや企業プロモーション用としても需要があるとみられます。

 

「等身大ラブブは131cm!ちょっと大きめの子どもサイズだね」



単なるフィギュアではなく、「ブランドを背負ったアートピース」。

それほどまでにキャラクターIP(知的財産)の価値が高まっている証拠といえるでしょう。

日本の店舗でも大行列、その熱狂ぶり



ラブブ人気は中国だけにとどまりません。


日本国内でもポップマート専門店が次々オープンし、特に東京・原宿の店舗は開店前から長蛇の列ができる盛況ぶりです。

外国人観光客が殺到する理由



原宿店では、開店の15分前にもかかわらず、すでに道路の端まで行列がずらり。

その多くが外国人観光客です。

「月曜も9時に来たけど売り切れてた。今日で2回目」

「アメリカだとなかなか手に入らないから日本なら買えると思って来たの」

「人気商品は朝イチで売り切れることも。買うなら開店前から並ぶ覚悟が必要!」

さらに、日本国内の店舗スタッフによると「1時間前から並んでも買えなかった」というお客さんもいたそうです。
別の商品を代わりに買った人もいて、

「充電器とか買いました。3万円超えですね。また明日も時間あったら来てみます」

との声も。

つまり、ラブブ目当てで来店して他の商品も買う=集客力の高さが際立っています。


ユニクロとのコラボや企業の取り組み

この“熱狂的人気”を見逃さないのが大手企業です。


ラブブは既に「コカ・コーラ」とのコラボグッズを発売しており、2025年8月中旬には「ユニクロ」とのコラボTシャツやスウェットも販売予定です。

「ユニクロのコラボは“キャラもの”を日常に取り入れたい人に大ヒットしそうだね!」

ユニクロがコラボを決めた理由としては、単純な人気だけでなく「誰でも気軽に買える価格帯で広く浸透させたい」という戦略がうかがえます。

ブランド戦略としてのコラボ

  • ブランドイメージを柔らかく、親しみやすくする
  • 新規顧客層(若者・オタク層・外国人観光客)を取り込む
  • SNSで拡散されやすい話題づくり

こうした目的でのコラボは、今や定番のマーケティング手法です。

“キャラクターというドル箱”ビジネスの実

キャラクタービジネス市場は日本国内だけでも巨大です。

矢野経済研究所の調査によると、2024年度の国内市場規模は約2兆7464億円。大阪・関西万博の経済効果に匹敵するほどの規模です。


「キャラクターというドル箱」

この言葉通り、人気キャラクターはグッズ、コラボ商品、ライセンス契約など多方面で収益を生み出す“金の卵”。

他社のキャラクタービジネス事例

  • 伊藤忠商事は「おぱんちゅうさぎ」の海外ライセンスを取得
  • 2024年10月にアジア地域(日本・韓国除く)で独占
  • 2025年5月に北米地域でも展開
  • 2029年までに流通総額1000億円を目指す

「“おぱんちゅうさぎ”も海外進出を本格化。キャラクター輸出がビジネスチャンスに!」

情報通信やSNSの発達で、ローカルキャラクターが世界中に知れ渡る時代。

「売れるキャラをどう作るか」「どう売るか」が、メーカーや商社、アパレルまで巻き込む巨大な産業になっています。

まとめ:ラブブ人気に学ぶキャラクター戦略

約2200万円という高額で落札されたラブブの等身大フィギュア。

もはやそれは単なる「おもちゃ」ではなく、ブランドの世界観や価値観を象徴する“アイコン”として、多くの人の心をつかんでいます。

その証拠に、日本の原宿店では連日長蛇の列。

中でも特に目立つのが、SNSをきっかけに訪れた外国人観光客の姿です。


「アメリカでは手に入らないから」「SNSで見て憧れてた」——そんな声が多く聞かれ、まさに“インバウンド×バズ”の好例と言えるでしょう。

企業にとっても、こうした人気キャラクターと手を組むことは、ただのコラボでは終わりません。


ブランド価値を高め、新たなファン層にリーチする大きなチャンス。


ユニクロやコカ・コーラなど、世界的ブランドがラブブとタッグを組むのも、まさに戦略的な動きなのです。

「キャラクターって、実はすごい経済力を持ってるんだな」と感じた方も多いのではないでしょうか。


街でラブブのグッズを見かけたら、「このキャラ、2200万円の価値があるんだ…!」と思い出してみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。