初対面の人と挨拶を交わした後、「次に何を話せばいいんだろう?」と悩んでしまった経験はありませんか?
特に、デートや職場での雑談では、沈黙が続くと気まずく感じたり、焦ってしまったりすることもありますよね。
「何か話さなきゃ」と思っても、何を話せばいいのかわからず、結局沈黙が続いてしまう…そんな状況を避けるためには、会話のきっかけを事前にいくつか用意しておくのがポイントです。
この記事では、初対面の人との会話をスムーズに広げるためのコツを、心理学の視点も交えながら分かりやすく解説します。
目次
挨拶の後に訪れる“沈黙の時間”
例えば、マッチングアプリで知り合った相手と初めて会う場面を想像してみましょう。
ドキドキしながら待ち合わせ場所に向かい、ついに相手と対面。お互いに笑顔で挨拶を交わすものの、その後ふと沈黙が訪れる…そんな経験はありませんか?
はじめまして!田中です。
佐藤です。今日はありがとうございます!
こちらこそ!
(き、きまづい)...。
このようにスムーズに挨拶を交わした後、ふと沈黙が訪れてしまうことがあります。
相手との距離を縮めたいのに、何を話せばいいのかわからず、お互いに「次の話題はどうしよう…?」と悩んだ経験はありませんか?
そのまま時間が過ぎると、気まずい空気が流れ、せっかくの出会いがぎこちないものになってしまうかもしれません。
そんなときに有効なのが、「そうですね」と返してもらえる話題を提供することです。
「そうですね」と返してもらえる話題とは?
「そうですね」と自然に返事がもらえる話題は、いわゆる 既成事実共感 です。
「既成事実共感」とは、誰もが認識できる事実をもとにした発言をすることで、相手に考える負担をかけずにスムーズに会話を続けられるテクニックです。
例えば、相手が特に考えなくても即座に共感しやすい内容を投げかけることで、気軽に「そうですね」と返してもらいやすくなります。
例えば、次のような話題が挙げられます。
天気・気温
天候に関する話題は、誰にでも共通するテーマなので、相手も無理なく返答しやすいです。
- 「今日は暖かいですね。」→「そうですね!」
- 「風が強いですね。」→「そうですね!」
- 「急に寒くなりましたね。」→「そうですね!」
季節のイベント
季節ごとのイベントや自然の変化についても、多くの人が共感しやすい話題です。
- 「桜が満開ですね!」→「そうですね!」
- 「もうすぐクリスマスですね。」→「そうですね!」
- 「紅葉が綺麗ですね。」→「そうですね!」
日常の共通事項
日常生活の中で、多くの人が感じていることを話題にするのも効果的です。
- 「1週間が始まりましたね。」→「そうですね!」
- 「もうすぐ連休ですね!」→「そうですね!」
- 「月曜日はいつも眠いですね。」→「そうですね!」
このように、共通認識がある話題を提供することで、相手は考えることなくスムーズに「そうですね」と返事をしやすくなります。
なぜ「そうですね」と言わせるのが良いのか?
なぜ「そうですね」と言わせるのが良いのか?
この方法をおすすめする理由は、以下の2つです。
① YESセット効果が得られる
YESセットとは、心理学の営業テクニックの一つで、「肯定の流れを作ると、人はその流れを続けたくなる」というものです。
「そうですね」と肯定を繰り返すことで、相手は心理的にリラックスしやすくなり、警戒心が和らぎます。その結果、よりオープンな会話ができるようになります。
これはビジネスだけでなく、日常のコミュニケーションにも応用できます。
例えば、初対面の相手との会話で「そうですね」と言ってもらえる話題を選ぶことで、安心感を与え、スムーズな関係構築が可能になります。
② 次の話題につなげやすい
会話を続けるためには、適切な流れを作ることが大切です。例えば、突然こんな質問をされたらどうでしょう?
「夏と冬、どっちが好きですか?」
唐突すぎて「えっ?」となる人も多いでしょう。
しかし、以下のように既成事実共感を挟むことで、自然な流れを作れます。
「今日は暑いですね。」
「そうですね!」
「ちなみに、夏と冬だったらどっちが好きですか?」
私は冬の方が好き。
○○君は?
このように「そうですね」と返してもらうことで、次の会話へのクッションになり、違和感なく話を展開できます。
また、相手が「そうですね」と返事をした時点で、会話のリズムが生まれ、質問を受け入れやすい状態になっています。
これにより、無理なく話題を深めたり、新しい話に展開したりすることができます。
「そうですね」と返してもらえる話題を活用することで、会話がスムーズになり、相手との関係をより良いものにすることができます。
- 既成事実共感を活用すると、相手が考えずに答えやすい。
- YESセット効果により、相手がリラックスし、オープンな会話が可能になる。
- 次の話題へ自然につなげることができる。
このテクニックを活用して、より円滑なコミュニケーションを目指しましょう!
初対面だけでなく、職場の雑談にも使える
このテクニックは、デートの場面だけでなく、職場の雑談にも幅広く応用できます。
例えば、仕事の合間や休憩時間、同僚とすれ違う瞬間など、何気ないシーンで活用することで、気まずい沈黙を防ぎ、自然なコミュニケーションを生み出すことができます。
例えば、オフィスで誰かとすれ違ったときに
- 「お疲れ様です!もうすぐ夏ですね。」→「そうですね!」
- 「昨日の発表、びっくりしましたね。」→「そうですね!」
- 「朝はエレベーターが混みますね。」→「そうですね!」
- 「今週は忙しくなりそうですね。」→「そうですね!」
このように、相手にとって負担にならない話題を振ることで、会話がスムーズに進みやすくなります。
日常のちょっとした一言でも、共通認識のある話題を選ぶだけで、より良い人間関係を築く手助けになるでしょう。
まとめ
挨拶の後、沈黙を防ぎスムーズに会話を進めるためには
挨拶の後、スムーズに会話を始める方法とは?
- 誰もが共感しやすい「既成事実共感」の話題を選ぶことで、相手が無理なく会話に参加しやすくなる。
- 「そうですね」と返してもらえるようなシンプルで共感しやすいフレーズを使う。
- YESセット効果を活用し、肯定的な流れを作ることで相手をリラックスさせる 。
- 会話のクッションとして取り入れることで、自然な流れの会話ができる。
この方法を実践すれば、初対面の場面でも、気まずくならず自然に会話をスタートできます。ぜひ試してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。