2025年の夏、日本列島は各地で観測史上最高レベルの猛暑に見舞われています。
炎天下の中で長時間遊ぶのは体力的にも危険が伴い、子どもを外に連れ出すのをためらう親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな中で、ひそかに人気を集めているのが――昭和の懐かしい玩具『ブタミントン』です。
『ブタミントン』は、ブタの形をしたユニークなおもちゃを使って羽根を飛ばし合うシンプルなゲーム。
実は1980年代に子どもたちを夢中にさせたヒット商品で、当時を知る大人にとっては懐かしく、初めて遊ぶ子どもにとっては逆に新鮮に感じられる“二度おいしい”存在なんです。
しかも今年は、東京おもちゃショー2025で大賞を受賞したことでも再び注目を集めています。
シンプルなのに笑いが絶えない遊び心、そして「家の中でできる遊び」としての手軽さが、猛暑の夏にぴったり合致し、人気が急上昇しているのです。
本記事では、『ブタミントン』の魅力や歴史を振り返りつつ、最新の再販版での改良ポイントや、家族で楽しめる遊び方まで詳しくご紹介します。
「親子で一緒に遊べる室内遊びを探している」方や、「夏休みに子どもとどう過ごそうか悩んでいる」方にとって、きっと参考になる内容です。
『ブタミントン』とは?
『ブタミントン』とは、その名前のとおりブタの形をしたマスコットをラケット代わりに使う、とってもユニークな玩具です。
遊び方はシンプルで、ブタのお腹をギュッと押すと鼻から空気が「プシューッ」と出て、その風で羽根(シャトル)を飛ばします。
ネットを挟んで羽根を落とさないように打ち合う、バドミントン風のアクションゲームなんです。
しかも、ブタを押すたびに「ブー」という可愛らしい音が鳴り響くので、プレイ中は自然と笑いが生まれます。
大人も子供も、思わず夢中になってしまうのがこのおもちゃの魅力。
競技性とユーモアが絶妙に融合したゲームとして、1980年代には子どもたちの間で大ヒットしました。
当時を知る世代にとっては「懐かしい!」と感じる存在ですが、初めて触れる子供たちには逆に新鮮。
シンプルなのに盛り上がるこの感覚は、今の時代の“映え玩具”にも通じるものがあります。
令和の今、再び注目されているのも納得ですよね。
東京おもちゃショー2025で大賞を受賞
2025年8月28日から31日にかけて、東京ビッグサイトで開催された国内最大級の玩具展示会『東京おもちゃショー2025』。
毎年、最新のおもちゃや話題のヒット商品が集結する注目のイベントですが、今年特に話題をさらったのが、昭和生まれの名作玩具『ブタミントン』でした。
なんと『ブタミントン』は、ゲーム&パズル部門の大賞を受賞。
来場者の注目を一気に集め、会場のブースには多くの親子連れやメディア関係者が集まっていたそうです。
玩具メーカー「メガハウス」によれば、今回の受賞理由は「世代を超えて楽しめる点」。
大人にとっては懐かしさがこみ上げる存在であり、子どもにとっては新鮮なおもちゃとして映る――まさに二世代をつなぐ“架け橋”のような玩具であることが高く評価されました。
さらに近年は、SNSでも『ブタミントン』を楽しむ動画や写真が拡散され、若い世代にもじわじわ人気が広がっています。
展示会での大賞受賞は、その流れを決定づける大きな後押しになったと言えるでしょう。
昭和から令和へ──ブタミントンの歴史
『ブタミントン』が誕生したのは1987年(昭和62年)。
当時としてはとてもユニークな仕組みで、子どもたちにとっては「ブタを押すと鼻から空気が出て羽根が飛ぶ」という発想そのものが新鮮でした。
発売と同時に大ヒットし、当時の家庭には必ずといっていいほど見かける人気おもちゃのひとつになったのです。
その後、2004年(平成16年)には一度復刻。
昭和の子どもだった世代が20代に成長し、「懐かしい!」と手に取る人が増えたことで再び注目を集めました。
懐かしさをきっかけに購入し、友人や家族と遊ぶ姿が話題になったのです。
そして2025年、3度目の復刻版が登場。今回は特に意味深い再販となりました。
なぜなら、初代ユーザーがすでに30〜40代となり、自分の子どもと一緒に遊べる年齢に差し掛かっていたからです。
親にとっては「懐かしい思い出を子どもと共有できる」喜びがあり、子どもにとっては「初めて触れる新鮮なおもちゃ」として楽しめる。
まさに二世代で遊べる玩具として、新たな価値を持ってよみがえったのです。
広報担当者もこう語っています。
「当初のユーザーが親世代となったことが再販の大きな理由です。大人には懐かしさがあり、子どもには新鮮さがある。世代を超えて一緒に楽しめるおもちゃという点が評価されています。」
昭和、平成、そして令和へ。
時代を超えて愛され続ける『ブタミントン』の歴史は、ただの玩具の復活ではなく、親子の絆を深めるきっかけにもなっているのです。
再販版で進化したポイント
最新版の『ブタミントン』は、ただ懐かしさを再現するだけではありません。
令和のユーザーに合わせた改良がしっかり施されています。
まず注目すべきは「羽根」の進化。
従来よりも空気抵抗を受けやすい素材と形状に改良されたことで、空中での浮遊時間が長くなりました。
これによりラリーが続きやすくなり、初心者でも「ちゃんと打ち返せた!」という達成感を味わえるのが大きな魅力。
子どもと大人が対等にプレイできるゲーム性へと進化しています。
デザイン面でも、オリジナルの懐かしいフォルムを大切にしながら、色合いや質感は現代風にアレンジ。
リビングに置いても違和感がなく、むしろ「レトロ可愛いインテリア」として飾っておきたくなる仕上がりです。
SNS映えする見た目も、若い世代に人気を集める理由のひとつとなっています。

羽根の改良で遊びやすさが大幅アップ!“昔よりもずっとラリーが続く!”と驚く大人も多いそうですよ。
このように、ただの復刻ではなく“遊びやすさ+おしゃれさ”を兼ね備えた令和版『ブタミントン』。
だからこそ、幅広い世代から支持を集めているのです。
猛暑にぴったり!室内遊びとしての魅力
気候変動により、夏の猛暑は年近年は気候変動の影響もあり、夏の猛暑はますます厳しくなっています。
外で思い切り体を動かしたい気持ちはあっても、炎天下では熱中症のリスクが高く、安心して遊ばせられないのが現実です。
そんな中で注目を集めているのが、室内で気軽に楽しめる『ブタミントン』。
まさに現代のニーズにぴったり合った“夏の救世主”的な存在です。
この玩具が人気を集めている理由はいくつかあります。
- 広いスペースがなくてもOK:リビングや子ども部屋のちょっとしたスペースで十分遊べます。
- ルールが簡単:ブタを押して羽根を飛ばすだけなので、小さな子どもでもハンデなく参加でき、年齢差を気にせず盛り上がれます。
- 大人も一緒に楽しめる:親子のコミュニケーションはもちろん、友達同士でも思わず熱中してしまうシンプルな面白さがあります。
こうしたポイントが、再販後の売れ行き好調を後押ししています。
特に「子どもが外で遊べないときの体を動かす遊び」として支持されており、親世代からも高い評価を得ています。

猛暑の日でもクーラーの効いた部屋で元気に体を動かせるのが魅力!“涼しくて安全”というのも人気の秘密です。
ただの懐かしアイテムにとどまらず、猛暑時代のライフスタイルに合った室内遊びとして支持を集めている――それが『ブタミントン』の最大の強みと言えるでしょう。
親子で遊ぶメリットと楽しみ方
親子のコミュニケーションに最適
『ブタミントン』は、世代を超えて同じ目線で楽しめるおもちゃです。
ルールがシンプルなので、大人が子どもに「教える立場」になるのではなく、一緒に笑ったり悔しがったりしながら盛り上がれるのが魅力。
「次は勝つぞ!」「今のうまい!」といった声を掛け合うことで、普段の生活ではなかなか生まれにくい自然なコミュニケーションが生まれます。
実際に、教育心理学の研究でも“遊びの中での肯定的な言葉がけ”が、子どもの自己肯定感を育てるのに役立つと言われています。親子の信頼関係を深めるきっかけにもなりますね。
運動不足解消にもぴったり
在宅ワークやオンライン授業などで家にいる時間が増えた今、気になるのはやはり“運動不足”。
『ブタミントン』は軽い動きでもしっかり腕や体幹を使うので、ちょっとした有酸素運動になります。
「子どもと一緒に遊んでいたら、意外と汗をかいていた」なんて声も多く、運動が苦手な人でも気軽に楽しめるのがポイント。
特別な準備もいらず、室内でサクッと体を動かせるのは現代のライフスタイルにぴったりです。
遊び方のアレンジで盛り上がる
基本はラリーを続けるシンプルなゲームですが、工夫次第で楽しみ方は無限大。
- 「10回ラリーが続けられるかチャレンジ」
- 「親子で点数制バトル」
- 「片手でチャレンジ」
など、ちょっとしたルールを加えるだけで白熱した勝負に早変わり。
遊ぶたびに新しいルールを考えれば、子どもの創造力や発想力も自然と育ちます。
家族みんなで挑戦すれば、リビングが一瞬で“小さな運動場”に変わりますよ。

家具や照明に羽根が当たらないように、少し広めのスペースで遊ぶのがおすすめ!
他にも話題!令和に復活した懐かしの玩具
『ブタミントン』のように、令和の時代に“再ブレイク”を果たしている懐かしの玩具はほかにもあります。
そのひとつが、1994年に発売された『アメリカンバトルドーム ver.ホワイト』。
かつて「黒ひげ危機一発」と並んで子どもたちの遊び部屋を盛り上げた、3Dピンボール型アクションゲームです。
当時は「ピンポン玉を弾き合って相手のゴールに入れる」というシンプルで熱いルールが話題となり、テレビCMでも流れていたため記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
令和版では、名前の通り清潔感のあるホワイトカラーでリニューアル。
デザインの変化だけでなく、ボールの跳ね方やギミックが少し調整されていて、より遊びやすくなっています。
SNSでは「懐かしすぎて即買いした」「子どもと一緒に遊べるのが嬉しい!」という声が相次ぎ、親世代からも子ども世代からも人気を集めています。
懐かしの玩具が次々と復活している背景には、ただの「ブームの再燃」だけではなく、“世代を超えて一緒に楽しめる遊び”が求められているという流れがあります。
大人にとっては懐かしい思い出を呼び起こし、子どもにとっては新鮮な体験になる。
そんな二重の楽しさが、復活玩具の人気を後押ししているのです。
まとめ
猛暑の夏にぴったりの室内遊びとして、いま再び注目を集めている『ブタミントン』。
シンプルなルールとユニークな見た目で昭和から人気を博し、平成、そして令和の時代へと受け継がれてきた理由は、やはり「誰でもすぐに楽しめる」遊びやすさにあります。
2025年の東京おもちゃショーで大賞を受賞したことも話題となり、羽根の改良やデザインの工夫でさらに遊びやすく進化。
子供だけでなく、大人も童心に帰って楽しめる点が、多くの人の心をつかんでいます。
冷房の効いた部屋で気軽に遊べる手軽さは、まさに猛暑の夏にぴったり。
親子のコミュニケーションはもちろん、友達や兄弟姉妹と盛り上がる遊びとしてもおすすめです。
笑い声が絶えない時間を作れるのは、昔も今も変わらない『ブタミントン』の魅力でしょう。
今年の夏、ぜひ親子で、そして友達同士で、『ブタミントン』を手に取ってみてください。
懐かしさと新鮮さが入り混じる特別な時間を過ごせるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。