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🏆芸人が上半期ベストセラーで快挙達成!
2025年5月30日、日本出版販売(日販)が発表した2025年の上半期ベストセラー(集計期間:2024年11月20日~2025年5月20日)で、なんとお笑い芸人3人の著書がトップ10入りするという快挙が報告されました!
書籍ランキングの「単行本ノンフィクション他」部門では、昨年M-1グランプリで史上初の2連覇を果たした令和ロマン・高比良くるまさんの『漫才過剰考察』(辰巳出版)が3位、18年のM-1王者・霜降り明星せいやさんの『人生を変えたコント』(ワニブックス)が4位にランクイン。また、「新書ノンフィクション」部門では、NON STYLEの石田明さんの『答え合わせ』(マガジンハウス)が7位に食い込んでいます✨
✍️それぞれの本はどんな内容?
📖『漫才過剰考察』/高比良くるま(令和ロマン)
- 発売:2024年11月/辰巳出版
- 内容:M-1グランプリの歴史分析、笑いの構造、全国でウケる漫才の共通項などを独自視点で徹底解説。
- 特徴:「笑いを“理屈”で語る」斬新さと、M-1連覇という実績が相まって話題に。
📖『人生を変えたコント』/せいや(霜降り明星)
- 発売:2024年12月/ワニブックス
- 内容:自身のいじめ体験を乗り越えたストーリーを、コントとの出会いと共に描いた半自伝的小説。
- 特徴:「笑いは武器になる」というテーマが多くの読者の共感を呼び、感動を誘う内容。
📖『答え合わせ』/石田明(NON STYLE)
- 発売日不明/マガジンハウス
- 内容:「漫才論」「M-1論」「コンビ論」といったお笑いの舞台裏に迫るエッセイ形式。
- 特徴:自身の芸人人生のリアルな振り返りが、ファンだけでなくお笑いファン全体に刺さる内容。
🔍「近年にない動き」の背景にある“推し活”読書とは?
日販はこの芸人本ブームについて「近年にない動き」とプレスリリースで紹介。その理由のひとつとして、
「好きな芸人を応援したいという『推し活』目的の購入が背景にある」
と分析しています。
推し活とは、特定のタレントやアーティストを積極的に応援する活動全般を指し、近年は書籍、アパレル、グッズなどあらゆるジャンルに波及しています📣。
芸人の本が読まれる理由として、
- 笑いだけでなく「人間性」や「哲学」が垣間見える内容
- テレビや舞台では見られない“素の姿”に触れられる
- 共感と元気を与えるストーリー性
といった点が挙げられます📘✨
📊ベストセラー上位の全体傾向は?
今回の上半期ベストセラー総合ランキングの上位を見ると、幅広いジャンルに人気が分散している印象もあります。
順位 | 書名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
1位 | 大ピンチずかん3 | 鈴木のりたけ | 小学館 |
2位 | 改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 | 両@リベ大学長 | 朝日新聞出版 |
3位 | カフネ(2025年本屋大賞受賞作) | 阿部暁子 | 講談社 |
ビジネス本、児童書、小説とバラエティ豊かなラインナップの中で、芸人たちの本がランクインしたこと自体が「読み手の選択肢が広がっている」ことの証拠とも言えるでしょう📚。
📣まとめ:芸人=“読ませる表現者”としての新時代へ
今回のベストセラーランキングに見られる芸人たちの健闘は、単なる一過性のブームではなさそうです。SNSやYouTube、Podcastなど言葉を武器に活動する芸人が増えた今、“話せる”だけでなく“書ける”芸人が確実に求められています。
お笑い×文学──そんな新しい融合の形が、これからの書籍市場において重要なトレンドになっていくのかもしれません✨
次にブレイクする「芸人作家」は誰なのか?今後の展開にも注目です👀📖