
🚇地下鉄や🚅新幹線でスマホが使える理由とは?
スマホは今や生活に欠かせない存在📱。通話、メッセージ、動画視聴、SNSなど、あらゆる場面で活躍しています。では、どうして地下鉄や新幹線のような特殊な環境でも、通信が可能なのでしょうか?
その秘密は「基地局」の存在にあります。スマホは直接相手の端末に電波を飛ばしているのではなく、まずは近くの基地局に接続されます。そしてその基地局から、光ファイバーなどを通じてネットワークセンターに接続され、最終的にインターネットや電話回線に繋がるという仕組みです📶。
地下鉄では、外からの電波が届かないため、専用のアンテナが構内に設置されています。新幹線の場合は、線路沿いに基地局を設けることで対応。また、トンネル内もカバーするような設計が施されています。
東海道新幹線のように、時速285キロメートルで走行する中でも通信が維持できる背景には、線路沿いに綿密に配置された基地局、そしてトンネルの出入口に設置された専用アンテナによるサポートがあるのです。高速移動に対応するには、ハンドオーバー(基地局間の切り替え)をスムーズに行うための高度な制御技術も必要とされます。
このように、どんな場所でも通信が可能になるよう、見えないところで通信インフラが整備されているのです🛠️。
📡楽天モバイルが欲しかった「プラチナバンド」とは?
携帯電話の歴史は1979年の自動車電話から始まりました。第1世代(アナログ)、第2世代(デジタル)、第3世代(世界共通規格)、第4世代(スマホの普及)、そして2020年から始まった第5世代(5G)へと進化を続けています。
この進化とともに重要になったのが「周波数帯」です。特に、電波が遠くまで届き、障害物にも強い800MHz帯などの低周波数帯は「プラチナバンド」と呼ばれ、非常に価値の高い帯域です。
ドコモ・KDDI・ソフトバンクといった既存大手キャリアは、このプラチナバンドを複数持っており、山間部や屋内などでも「つながりやすさ」を確保してきました。
一方、楽天モバイルは2020年に「第4のキャリア」として参入しましたが、当初は1.7GHz帯という中程度の周波数帯しか持たず、広範囲のカバーが難しい状況でした。都市部では利用できても、地方や建物内では「圏外」が続出するという弱点がありました。
しかも、楽天モバイルは当初KDDIのネットワークを借りていたため、接続料の負担が大きく、ビジネスモデルとしては極めて厳しいスタートとなりました。独自ネットワークを構築し、収益化を目指す中で「プラチナバンドの獲得」が急務となり、ようやく2023年に一部の帯域で割り当てを受けることに成功したのです。
🛰️楽天の大逆転プラン──空からつながる未来へ!
他社に比べて基地局数が半分以下(10万局未満)の楽天モバイルですが、現在大逆転の秘策を進行中です。それが「空からの通信」☁️📶。
楽天グループは米国の衛星通信ベンチャー企業「ASTスペースモバイル」に約300億円を出資し、低軌道衛星からスマホに直接電波を届けるプロジェクトに取り組んでいます。この仕組みが実現すれば、山間部や離島、災害時にもスマホが使えるようになります。
現在の通信は、基地局や光ファイバー網といった「地上インフラ」に大きく依存しています。しかし、地震や台風などの災害によって地上インフラが破壊された場合、通信網が途絶える可能性があります。衛星通信はそのような“非常時”にも強く、防災インフラとしての価値も高いのです。
サービス開始は2026年を予定しており、すでに一部の試験ではスマホに直接衛星から通信が成功しています。KDDIもスペースXの「スターリンク」と提携し、2025年にはメッセージ送信からサービスを開始予定。ドコモ・ソフトバンクは上空を旋回する無人航空機(HAPS)によるエリア化技術に注力しています。
今後、地上+空の「ハイブリッド通信網」が新しいインフラの形として注目されていくでしょう。
🧭まとめ:通信の未来は、地上から空へ
私たちが日常的に快適にスマホを使えるのは、目に見えないインフラが支えているからです。そして今、そのインフラが地上だけでなく空にも広がりつつあります。
楽天モバイルは、基地局数という物理的な不利を抱えながらも、**衛星通信という“空からの通信革命”**で大逆転を狙っています。
通信の安定性は今後、地震や災害時のライフラインとしての重要性もさらに高まっていきます。どの通信会社が“空の戦い”を制するのか──次世代モバイル競争は、いよいよ新たなステージへ突入しようとしています🚀✨。
あなたのスマホが次につながるのは、もしかすると「空」かもしれません🌌。